当オフィスは、長年病院臨床に携わり、その後、福祉、教育領域などでも学生や専門家教育に携わってきた祖父江典人によって、主宰されています。
当オフィスの主な目的は、心理療法(カウンセリング)の提供、心理療法家の育成(スーパービジョン、個人分析)、専門家(院生含む)の教育・研修(ウェブセミナー、講演等)、企業等への職員コンサルテーションなどです。
心理療法(カウンセリング)の考え方は、精神分析的な理論や技法を踏まえていますが、昨今の多様なこころの問題に当たるには、日常臨床的な観点を取り入れる必要があります。すなわち、苦痛に耐えうるだけの❝主体性の強化❞を図ったり、生きる力に繋がる❝アイデンティティの芽❞を育てたり、❝自分らしい他者との関わり方❞を見出していくことも重要です。
そのためには、「自己や他者を知る」ことが肝要となります。
自己や他者を知るプロセスは、自己や他者(社会)の現実(素)を知ることにもなり、時にこころの苦痛を伴いますが、こころの安定にもつながります。自らの足で人生を歩もうとする場合、自己や他者を知っていくプロセスは、主体性の強化をもたらしたり、自分らしい他者との関わり方の発見に繋がったり、必須の道のりとなります。心理療法の中で、自分について、他者について、自分と他者との関係について、セラピストと共に、じっくりと考え検討していくことになります。
当オフィスでお受けいたしますクライエントの方は、基本的に主宰者である祖父江により判断させていただきます。対象となるこころの問題は、対人関係の悩み、不適応、うつ病、心身症、心気症、摂食障害、解離性障害、パーソナリティ障害等です。
なお、心理療法のお申し込みは、「カウンセリング・SV等」欄からお受けしますが、医療機関での治療の方が適切な場合には、心理療法はお受けしないこともあります。その場合は、よろしければ信頼できる医療機関をご紹介いたします。また、心理療法と並行して、医療にかかる必要があると判断させていただいた場合も、信頼できる医療機関をご紹介いたします。
また、主治の医師がいる方は、主治医の許可を得てお申し込みください。
皆様のこころの健康に寄与できることを願っております。
主宰 臨床心理士、公認心理師、 博士(心理学)、日本精神分析学会スーパーバイザー 祖父江典人
<略歴>
1980年東京都立大学人文学部卒業
1982年名古屋大学医学部精神医学教室心理研修生修了
1982年-1984年 国立療養所(現国立病院機構)東尾張病院心理療法士
1984年-2002年 厚生連安城更生病院臨床心理士
2002年-2012年 愛知県立大学教育福祉学部講師、准教授、教授
2012年-2021年 愛知教育大学教育学研究科教授
2021年―現在 名古屋心理療法オフィス主宰
<主な著書>
対象関係論の実践(新曜社、2008)
ビオンと不在の乳房(誠信書房、2010)
対象関係論に学ぶ心理療法入門(誠信書房、2015)
日常臨床に活かす精神分析(共編著、誠信書房、2017)
公認心理師のための精神分析入門(誠信書房、2019)
文化・芸術の精神分析(共編著、遠見書房、2021)
レクチュア こころを使う(木立の文庫、2022)
日常臨床に活かす精神分析2(共編著、誠信書房、2022)
寄り添うことのむずかしさ(共編著、木立の文庫、2023)
死と向き合う心理臨床(編著、日本評論社、2024)
<主な訳書>
メラニー・クライン(誠信書房、2007)
新装版ビオンの臨床セミナー(金剛出版、2016)
新装版ビオンとの対話(金剛出版、2016)
他